子どもの育ちや子育てを支援する『NPO法人こどもステーション』

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トピックス

ボランティア活動に参加してくれていた方の声をご紹介

2023年2月~10月の8か月間、こどもステーションの活動に参加してくださったMさんが東京に転居され、メールを送ってくれました。
彼女とは、HPの「ボランティア申込フォーム」で初めて出会いました。
仕事が日曜日ならお休みなので、子どもに関わることで手伝えることがあれば・・・ということで、「面会交流支援」のお手伝いをしてみない?
と、直感でお誘いしました。
子どもが好きだという感じにお仕着せがなく、今まで一緒に活動してきたかのようなしなやかさを持っている人でした。
彼女が離れてしまうのはとても残念だったのですが、彼女のこれからの人生の一ページに、こどもステーションでの出会いを刻んでいただき、もっともっと羽ばたいていってほしい。
そんな気持ちで彼女を送りました。
許可を得て、ご紹介させていただいています。

【こどもステーションに出会うきっかけ】
昨年から、「転職したい」「自分の人生を良く変えていきたい」という思いで
いろいろなことをしながら過ごしていました。
私は昔から子どもが好きだったので、社会人になってからも
子どもに関わる何かをしたいという思いがありました。
そして自分の中に「まずは今の会社に勤めながらできることで何かをしてみよう」、
「自分の日常に子どもと関わる時間を取り入れてみよう」という気持ちが出てきました。
自宅の近隣で、そういうボランティアができるところあるかな?と調べる中で、
子育て支援をされている団体“こどもステーション”を知り、HPからメールをしました。

【こどもステーションという場】
その後、一度見学にいらしてくださいと連絡があり、伺いました。
最初は緊張していましたが、スタッフの方々は私を受け容れてくださり、
安心すると同時にとても嬉しかったのを覚えています。
また言葉や話し方からも、「日々子どもや親御さんに対して
温かい関わりをされているのだろうなあ」と感じました。

私は土日の「面会交流支援」に関わることになり、
事情により別居・離婚をしているご家庭の支援をするにあたって
今まで恵まれて育ってきた自分が役に立てるだろうか、という気持ちがありました。

まず印象的だったのは、子どもたちが安心安全に過ごす場作りをされていることでした。
面会交流支援が始まる前に、親も子もスタッフも一緒に “安心安全のためのみんなのやくそく” を読みます。
その場にいる「自分たちで安心の場にしていくんだよ」という意識を
共有しているのではないかなと私は感じました。

やくそくはいくつかありますが、その中に「自分と他の人を傷つけない」というのがあります。
私は、傷つけない対象に他人だけでなく自分も入っているのがすごくいいなぁと思いました。
人を優先しずぎて自己犠牲するようなことはしない、
自分を大事にすることで人のことも大事にできる、そんなメッセージを感じました。
きっと私だけでなく、もこルームに来る子ども達も
安心して自分らしくいていい場なんだと感じるのではないかなと思います。

【面会交流支援を通して】
面会交流を通して、さまざまな親子に関わりました。
短い関わりではありましたが、私が一番感じたことは
事情がありながらも懸命に今を生きている子ども達や親御さんがいる、ということです。

私はまだ子育てをしたことがありませんが、子どもを育てるのは大変なことだと想像します。
特に一人親だと、生活や子どもを守ることで精いっぱいで余裕がないお母さんお父さんもいらっしゃると思います。
子どもたちも同様で、親を守ろうとしたり、気持ちが不安定になったりすることもあると思います。
そんな中でも頑張って生きている人々に私は強く心動かされました。

もこママ研修でも、複雑な事情をいくつも抱えているご家庭のことを知り
思いを馳せては心が辛くなることが多かったですが、
なんとか救われてほしい、そして幸せになってほしいと強く思いました。

また、DVは親から子へと連鎖する恐れがあることも学びました。
DVをしてしまう人にも何かしらの事情があって、苦しさや寂しさや葛藤を
抱えながら生きているのではないかと思います。

そこから私が大事にしていきたいと思ったのは、
子どもに対しても親に対しても、
ありのままを受け止めること、言動や行動だけを見て勝手に判断しないこと、
その人の中に本当はどんな気持ちや背景があるのか知ろうとする気持ちで接することです。

そして、みんな自分と同じ人間であるということを忘れないことです。

そういった思いを持ってコミュニケーションを積み重ねることで
その人が本当に必要としている支援が分かったり、
適切な支援先へ繋ぐこともできると思います。

私は現在福山市を離れ、こどもステーションでの活動を引退しましたが、
世の中の子どもや親御さんが心から幸せに生きていくことを願っています。
ここで出会えた人や経験に感謝し、得た学びや気づきを活かして
今後も自分にできることを自分なりにやってきたいと思います。

こどもステーションのみなさま、本当にお世話になりありがとうございました。
またどこかでお会いしましょう。

Mひなの